紫外線で色が変わるレンズ「調光レンズ」を、店頭でも体験できるように機械を設置しました。

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ボタンを押すとUVが放射されます。

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一瞬(10秒ほど)でレンズの色が濃く変わりました。

5分程放置すると、1割色が残る程度まで戻ります。(気温や室温によってスピードは前後します)

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次に、一般的なUV400カットの透明レンズを、調光レンズにかざして紫外線をあててみます。
紫外線で変わるレンズなのだから、紫外線カットしたレンズを重ねたら、色が変わらないはずです。

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面白い事に、レンズを重ねていない所は、予想通り濃く変わりましたが、レンズを重ねた所が変わってしまったのは、予想外でした!

《変わってしまった要因として考えられる事》
①機械の放射する光の波長が紫外線(400nm)より強い。
②調光レンズ(可視光調光ではない)が、紫外線だけでなく、可視光線でも色が変わる。

①をメーカーに確認したところ、405nm(前後+5nm)との解答が返ってきました。

これで、レンズを重ねた所も色が変わるのに納得がいきます。

最近では、紫外線より先の波長(400〜420nm)の、高エネルギー波長から目を守るレンズが各レンズメーカーより発売されています。

本来ならば、標高の高い山などに行かない限り、高エネルギー波長からのダメージも少ないとされていました。しかし、近年は日常の光にも高エネルギー波長が含まれるようです。

そこで、次に420nmまでカットするレンズを重ねて、調光テストをしてみます。

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完成に色が変わらなかったです!

フレームの型もくっきり跡が残っているので、紫外線や有害な光から守る為には、フレーム形状も重要なんだと気付かされます。

最後に、念の為、色の変わった要因に考えられる②をテストしてみます。
透過率が25%(濃度75%)のレンズを重ねて、紫外線を放射します。

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結果、色はほとんど変わらなかったです。

???

可視光線を防ぐ事で、同じUV400カットのレンズでも調光しないという結果に。

レンズが透明な420nmカットの凄さはもちろんなのですが、調光レンズ自体は、紫外線に近い極短波可視光線にも反応して、色が変わるという事がわかりました。

世間では、色のついたサングラスが苦手な方や、仕事の都合上サングラスを掛けられない人がいるでしょう。
そんな方の中にも、目の健康を守る為に、何か紫外線ケアをと考えている方は沢山いらっしゃると思います。
420nmカットレンズは、そんな方達の味方になるレンズです‼️

新UVケアレンズ、眼鏡レンズのNEWスタンダードになるでしょうね。

《高エネルギー波長(420nm)カットするレンズ》
・東海光学【ルティーナ】
・セイコー【フロンティア】
・HOYA 【レイガード435】
・イトーレンズ【ウェイブプラス】
・エスエイビジョン【コンプリートUV】
・ニコン 【HEVカット】
※各メーカー、考え方やカットする波長帯が違う部分がありますが、新UVカットレンズとしてまとめさせて頂きます。