前回のブログでご紹介した、米軍制式採用のアイウェア「ESS」というブランド。

今回は、ESSの一眼レンズモデル「CROSSBLADE NARO」の、度付き製作例をご紹介したいと思います。

以前では不可能だった一眼レンズ(1枚につながったレンズ)の度付き製作ですが、現在は度数やレンズの種類によって、製作が可能となりました。

製作するにあたり、①割れない防弾レンズを使用する事と、②通常のレンズよりも直径の大きいものを使用する事が条件となります。

<①を使用する理由>

一般的には聞きなれない「防弾レンズ」ですが、実際には「ICRX NXT」「HOYA PHOENIX」「ポリカーボネート」「MAX TREMER」などのレンズがそれに該当します。

耐衝撃性に優れ、弾丸も通すことの無い割れない素材であることから、スポーツグラスや、セーフティグラスのような、特殊な形状のレンズでも、加工中に破損したりしません。

また、お客様がご使用中に、フレームやレンズに負荷が掛かったとしても、レンズが割れる心配がありません。

<②を使用する理由>

どんなメガネやサングラスでも、度付きで製作する場合、右目と左目の度数を分けなくてはなりません。

また、目の位置も人それぞれ違います。

一眼レンズを度付きで製作する場合、1枚につながったレンズを2つに分ける必要があります。

ちょうどレンズの真ん中で半分に分割し、左右それぞれの度数や目の位置のレンズを製作したら、最後に左右のレンズを真ん中でピタッと合わせます。

一般的なメガネやサングラスであれば、左右のレンズの間にフレームの枠(ブリッジ)が存在しますが、左右のレンズを合わせる一眼レンズの場合は、その部分にもレンズが必要となるので、通常よりも直径の大きなレンズが必要となるわけです。


今回ご紹介するのは、「ICRX NXT」のクリアレンズで製作したものです。

度数は、右<S-4.25>左<S-5.25>という数値で、一眼ダイレクト度付きで製作できるギリギリの度数です。

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センター部分に縦に線が入ります
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視野の広さは抜群!!
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防弾レンズは薄型加工がない為、レンズに厚みがでてしまいます
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<ノーズ側>複雑で繊細なレンズカットも、防弾レンズだからこそ可能
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<耳側>薄くスライス加工して、フレームの溝に装着します
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ノーズパッドが取り付く部分も薄くスライス加工されています
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最後にノーズを取り付けて完成!!
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オリジナルパーツで高さを調整したもの(当店ご購入のお客様は無料)
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度付き製作の場合、まつ毛がレンズに触らない様に、ノーズの高さの調整が重要!!
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一眼ダイレクト度付き製作の場合、レンズとフレームを接着してお納めする場合がほとんどです。
ご使用中に強い衝撃が加わり、レンズが外れてしまう事もゼロではありません。
より安全にご使用頂く為に、ご契約時にレンズの接着をご了承頂いております。

天候やご使用用途によって、レンズを頻繁に交換されたい方には、一眼ダイレクト度付きでの製作は向いておりません。
紫外線に反応して色が変化する「調光レンズ」であれば、レンズを交換しなくても、どんな状況でもご使用頂けるのでお勧めです!

ご購入前に、実際に体験頂けるよう、店頭にサンプルもご用意しております。
また、すでにフレームをお持ちの方には、レンズのみの製作も承っております。
OAKLEYや、他のブランドの一眼レンズタイプも、度付き対応しているモデルもございます。
まずは、お気軽にご相談下さいませ!


オードビー大阪店 難波